手触りの良い虫

春は蝶の幼虫を育てましたが、9月はスズメガの幼虫をしばらく育てていました。

 

昨秋、野から採集したむかごをいくつか庭に植えていたら、ひょろひょろっと生えていたので、以前トマトに使っていた輪の付いた3本組の支柱を刺しておいたら、いつのまにかぐんぐん育ち、つると葉でびっしり。その内小さな実を付けていました。

 

夏の終わり頃だったか、葉っぱが何かに食べられてる跡があったけれど、特に気にせず。でもある日、ふと、青虫がいるのに気付きました。最初は1匹しか見えなかったけど、結局3匹。

 

駆除するのもかわいそうだし、葉っぱはたくさんあるのでまあいいかとそのままにしておいたら、しばらくたったある日、巨大化してる青虫に仰天。その後、葉が減るスピードが急激にアップ。虫を取るかむかごを取るか。せっかく葉を食べるのを許してここまで育てた(というか勝手に育ったというか)のに、ここで虫を取り払うのは食べられた葉ももったいないので、むかごを犠牲にしても見守ることにしました。見守るうち、本当にすべての葉を食べつくし、むかごの実も齧っていました。すごい。

 

さて、葉がないので、別の場所にも少し生えていたむかごから葉を取って来たりもしましたが、1匹脱走しかけてるのを発見。逃げられちゃうともう観察できないので、無理かなとは思いつつむかごの葉やつると一緒に大き目の箱に入れ屋内へ。ですがすぐ脱走してしまって、探すのが大変でした。やっぱり飼うのは無理なので、少し生えてるむかごエリアへ放しました。朝に夜にと観察しましたが、いつのまにかいなくなっていました。そこでも葉は完食。無事蛹になっているといいんだけど。

 

というのが一部始終ですが、そういえば、羽化できたのかな。この秋は温かいので、春を待たずに蛾になれたかな。

 

蝶の幼虫で慣れていなかったら気持ち悪いと思いそうなくらい、最終齢は本当に大きい。模様はとてもきれい。そして、肌?がすべすべなのです。ずっと触っていたいくらい気持ちの良い肌。

 

スズメガはおしりに角があります。スズメガには色々種類があるようで、うちにいたのはキイロスズメのよう。緑と茶系がいて、うちのは緑2匹、茶系が1匹でした。色々と動きや様子がかわいらしく、頭を体にめりこませたり、逆さまになってつるにぶらさがっていたり。虫に興味なかったのにな…本当に心奪われてしまうのが不思議です。

 

レモンの木には先週くらいまで蝶がよく来ていて、今も卵や幼虫がたくさん。もう飼わないけど、見かけるとがんばれよと思います。