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土曜日、チェロの夕べ

外の空気が11月っぽい冷たさになってきた。土曜はかなりの雨だった。地元の新聞で見かけた「隠れた名曲で綴る~」の文字に惹かれてチェロの夕べへ。この秋初めてタイツとロングブーツを履いた。ジャケットもストールもウールのカーディガンも秋冬。その前の土曜はまだ少し暑かった。

 

クラシックの、まだ知らないいい曲をたくさん聴きたい。何年か前、まだ引越す前、国立新美術館で展示を見終えたらギターの夕べが始まって、スペインの曲だったかな、色々と知らないいい曲を弾いてくれて、すごく楽しかったのを思い出した。人気があってCMなんかでもよく使われるような、いい曲だけど「べた」になってしまった曲は今はそんなにライブで聴かなくていい気分だった。行ってみて良かった。

 

地元の、どういう会なのかよく分からない会主催のコンサートで、入場料もあってないような。高校生以下は無料です、と。この町の人と大阪の人の会の様子。なんだかいたってゆったりゆるゆると、開催されていた。ええねんええねん。

 

チェリストと、ピアニスト。チェリストが作曲家や曲の説明をして下さって、その話がとてもおもしろかった。音楽家の話や音楽の話っておもしろいことが多い。そしてチェリストの話し方も顔の雰囲気も声も何だかよくて、今思ったけど関西のゆったりさかあれは。そういえばそうかも、懐かしい感じかも。

 

だいたい一人で話していたんだけど、一度ふとピアニストに話を振った、その振り方も良くって、それで雰囲気もさらに良くなって。それまでただ微笑むだけだったピアニストが話をしてる姿になんだか親しみが湧いたり。

 

チェロもピアノも好きな楽器だけど、この二つで生で聴いたのは初めて。チェロの音は落ち着いて聴けていい。一つ開いた隣に座っていた女の子が一緒に来ていた父親に、チェロはソロ曲が多いんだよって教えていた。始まる前に一人でいたので、何か楽器やってるの?と聞いたら、にこにこと高校で管弦楽部でチェロ弾いてるって教えてくれた。高校(田舎の公立。私も行きました。)に管弦楽部があって、チェロやヴァイオリンや全部そろっていることに驚愕。今は田舎の学校も設備面ではすごく恵まれていて、こうして時々知るたび驚く。

 

(これ書いている間に救急車が少し遠くに3回来て3回止まった。)

 

この前別のライブに行った時に最前列の良さに気付いたので、今回も早く着いたし最前列。こじんまりした円形のホールのかわいらしいステージに、あまり近すぎない所から客席が並んでいた。最前列は楽器や弾く指が良く見えるし、視界に人の頭がなくて、目の前はステージだけですっきりしているのっていい。音は少し後ろがいいのかもだけど、それは気にならないからいい。

 

クラシックって、何百年も同じ曲がオリジナルのまま演奏され続けてるのがすごい。しかも膨大な量で残ってる。何曲あるんだろう。ヨーロッパのあの教会やあのお城あの広場で同じ曲が演奏されていたんだなあ。

 

アンコールではべたになってしまった名曲を2曲だったのは勝手ながら残念だった(ベタとか言って曲にすまないけども。ごめんね愛の挨拶と白鳥。音楽への敬意が足りていませんね私は。いい曲なんだよ。大好きだったもん。)。あれはこういうのも聴きたいかなっていうサービスで、アンコールって割とそういうものだし。でもやっぱりない方が良かったなあ。あれらの曲はキャッチーなので、私の単純な頭は最後の2曲がそれまでの隠れた名曲たちを上書きしてしまう。それまでの知らなかった曲で気持ち良い新鮮さで満ち足りていた全てが上塗りされる。あの新鮮な気持ちのまま帰りたかった。

 

終わって会場を出る時、主催者ぽいおじさんにお礼を言って、チェロの方は時々はここで演奏されるのか聞いたら、いやーめったに!なかなか!明日は神戸や!と。やっぱり人気もある方なんだろうな。あちこちで演奏して暮らせるっていいなあ。おじさんは「あの、ヨーロッパの貴族がやるのが目標」とサロンコンサートを目指してるらしかった。誰の家でするんだろう。私も行きたい。私も聴きながらこのこじんまりしたホールいいねと思いつつ(音は良くないらしい。私は分からないからいい。)、こういうのサロンだったら~と妄想してた。

 

年に何回か開催されてるみたい。こじんまりしたホールで、聴衆は多分30人くらい。椅子は少し余ってた。皆会員の方なのか、何人かいたお世話役の方とは知った顔な様子で、誰も知らないできたのは私たちくらいみたいだった。とてもいいイベントで、近所の人たち歩いてすぐなのに来たらいいのにと思ってた。また行こう。

 

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コンサートで知った知らなかったいい曲をYoutubeで聴きながらこれを書き、階下へ降りるとしゃべくり7がのうねんちゃん!呼んでよ!あと5分!のうねんちゃんのギターはのうねんちゃんのしゃべりと同じで、ぽつり、ぽ、つり、であった。そして2階へ戻り、girls locks がのうねんweekだったことに、気付いた。カサドさんとか聴いてる場合じゃ、なかった。

 

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そしてRIP, Lou Reed さん。

初めて聞いた時、なんだろうこのかっこよさ、とそれまで聞いたことのあるどれとも違う音楽の虜になりました。

Neil Gaiman - Waiting for the Man - Lou Reed

Rest in Peace, Lou Reed - Esquire

Lou Reed - タイムラインの写真 | Facebook