地元に古くからある人気の書店へ友人と行った時、こういう空間にいると本がたくさんあり全部読むことができるのだろうかと圧倒されるような気持ちになる、と友人が言った。(その書店は、人気なのもなるほどな品揃えでした。雑誌のバックナンバーや、新刊に限らない、特別な本屋さんという感じの書棚だった。)

 

私もまさしくそういう気持ちを、ずいぶん前の、自分が通っていた大学の図書館で抱いたことがある。長らくそういう気持ちにはならなかったのは、もうあきらめがついたていたのか。でも、月曜に立ち寄った図書館で、久しぶりにそういう気持ちになったのは、あの頃よりずいぶん年を取って「残りの時間」という枠を意識するようになったからなのかな。

 

最近は、今の時点で読みたい本だけでも全て読むことができるだろうかと思うこともある。新しく手を付けないで手元にある本を!と思い始めてしばらく経つ。これで家にある本が減る、と返却した図書館でまた色々借りてしまったし(読み物ばかりではないのだけど)。

 

どうしようかなとそのままだった一冊を購入した。

The Buried Giant

The Buried Giant

 

 私のは、同じ出版社で同様にペーパーバックだけれど、装丁が異なり、ページ数も少なくおそらく大判。届いて驚いたんだけど、ずいぶんと大きいのです。。。Faber and Faber社の本は、フォントや行間も好みなので、心配なくネットで購入できますが、大版があるとは思わなかった。

 

物語の舞台が、私の気の向く設定ではないようだったのですぐには手を出さずにいたのだけど、設定は違えど書いてることは一緒、と著者が言っていたのを思い出して、一緒だと私も思うだろうか、確認してみようという気になった。

 

しかしながら、現在進行中の本が数冊ある。そして、あれこれ並行して読み進めるより、同じカテゴリーの本は1冊ずつ読んだ方が頭に入りやすく、効率が良いなと感じている、というか、同カテゴリーで同時にあれこれ読むと頭に残りにくく効率が悪いなと感じているので、どうしよう。いつ読み始めようかな。

 

人間は面倒くさい、人間だけこんなに面倒くさいのはまず言語があるからだ、言葉も面倒だ、と思っているけれど、やっぱり本は面白いし、文字から得られる楽しいこともたくさんあるし、できることなら色んな言語を解したいとも思っている。

 

新しいレモンの食べ方使い方

私にとって新しいというだけで、一般的には新規でもなんでもないのですが、

 

串切りにして冷凍したレモンを、水やビールに入れる。

好みでつぶしたりしてレモンの風味を調整。

 

最後は皮ごと食べます。

 

こうしてレモン水を楽しんでいる人がツイッターで紹介されていて、見た目も涼やかで好きな感じではあったけれど、歯のことが気になり(酸で弱るのではということ)レモン水を控えていたので実践はしていなかったのです。

 

でも昨シーズンの豊作で、冷蔵庫にあったものもどうにかしなきゃとやってみた。飲み物も冷えるし、全部食べられるし、大変良い。もっとたくさん作っておいても良かったな。

 

やっぱり酸は気になるので、延々飲んでいないで、食事の時や、どうしてもレモンを!という時にやります。

読書の仕方

読書の仕方を改めたいなと思っている。読んでいる本が面白いと、読み終わっていないのに、著者や気になる箇所について調べて、ネットの情報を読み漁ったり、関連書籍などに手を出してしまうこと。

 

ひとまず、その著作をしっかり読みたい。

 

須賀敦子についても同様で、以下の本や雑誌に手を出しました。

 

須賀敦子の手紙 1975―1997年 友人への55通

須賀敦子の手紙 1975―1997年 友人への55通

 

これは、若き友人にあてた書簡をまとめた本で、実物写真と書き起こしが掲載されている、念入りで美しい一冊。須賀さんはこういうの嫌がりそうだな。著名な作家等の手紙や日記が公開されると、本人は嫌なのでは?といつも気になる。読みましたが。作る方は、その作家について、知られていなかった一面が見えてより理解が深まる、として出版するのだろうし、その通りではあるけど。大学の仕事を嫌がっていたり、正直な姿が見えます。まあおそらく、本当に公にしない方がいい物については配慮があるのではとは思う。

 

近年はめっきり減ったけれど、私の叔母も、様々な紙で手紙をくれていて、文末に片仮名で「ネ」とか「ヨ」とか書いていたりして、重ねて思い出した。

 

芸術新潮 2008年 10月号 [雑誌]

芸術新潮 2008年 10月号 [雑誌]

 

 須賀さんの著作に出てくる建物や絵などの写真もあり、本を読みつつ楽しめる。

 

考える人 2009年 02月号 [雑誌]

考える人 2009年 02月号 [雑誌]

 

 準備していた小説のことなど。未完であるが掲載されている。こういうのも著者は不本意かも。そして私はエッセイでいいかも。