■
台風の強風が吹いているこの日に、出掛けようとする家族をどうにか引き留めて、疲れた。
疲れたというか、心が落ちる。
こういうことが時折ある。
前回は8月、35℃を優に超えている日中、車で出掛けるまで30分くらいあるのに、外で待とうとするのを引き留めた時。
ああ認知機能…と思い、また、でも以前からかな…と思う。
今日は1日家なので、読みたいけれど怖くて読めないだろうと思いつつ、図書館に入っていたので借りて来た1冊を、時間があれば読もうかなと思っていた。
台風だし。
なんとなく、台風だし、怖い本を読むにはいい気がして。
朝、電気メーカー修理の方から連絡があり、エアコンを見に来てくれた。
台風なので今日はなしだろうと思っていたのだけど。
来てくれた1時間半弱ほどの間、水が漏れず、原因は突き止められず。
どこやらにシリコンを挿してみて、原因の可能性を話してくれた。
部品が原因の場合、古いため部品の在庫がなく修理は無理だろうとのこと。
上手く流れず溜まっていた分が漏れて、今また溜めててその内漏れるのかな…
今日は費用の支払いはなく、また水が漏れて原因が分かり修理ができたらその時か、修理がなければ、もしかしたら改めて本日分を請求させてもらうかも、ということだった。
午後、本を手に取って、暗澹とした気持ちになりながら(内容を自身の身辺に重ね合わせてしまう)、第一章を読み終えた時、玄関の扉が開閉するような音がして、別の家族がまた庭木を見に出たのかと下りてみると(午前に出ていて帰るよう促した)、家族が出掛けようとしている。
郵便局と、書店へ行くのだという。
よりによって、今日行くのはやめよう。
台風は今日だけだから、明日ならいいから。
明日は風が今日の半分だから、明日にしよう。
今日投函の必要があるなら私が行くから(行きたくはない)。
中学がやっているから大丈夫、というんだけど
休みにしない中学がおかしいと朝から言ってるでしょうが
(しかも強風の中校庭で運動会の練習。昨日も教員らしき人たちが風吹く中校庭であれこれしカラーコーンを設置して帰っていた。飛ぶがな。サッカーゴールは避難させてるのに。なぜカラーコーンを置いて帰るんだ。)
冷静にならないと、というと、
冷静だけど、というので(そう言うだろうとは分かっていた)
台風という、異常事態なんだから、
いつもの冷静より一歩先の冷静が必要、
様子を見に出て怪我する人のニュースがいつも出るでしょう
これはお願いだから、このお願いは聞いてちょうだい
などなどなどなど
引き下がることにしたものの、気持ちが収まらないのだろう、
しばし庭の方へ行き、倒しておいた植木を気にするので、
それは以前も風で倒れた鉢で、倒れないように倒しているのだからそのままでよい、
飛ぶものがなるべくないようにせっせとケアしてあるんだよ、
(だから協力してせめて出かけないでおくれ)
でようやく家に入る。
自分が冷静でないことが分かっているのか、全然そういう認識はないのか。
今日行きたい!という気持ちの高ぶり(冷静ではない)を認識しているのか、それで、行きたい!けど、台風だから、何か飛んで来たらけがをするしな…何かあったら家族にも手間だし、という思考を養うことはできるんだろうか。
高齢者向けのそういうレッスンって、ないかな。
アンガーマネージメントにも似ている気もするけど。
でも自分のその時の欲求が冷静ではないと思えないと、マネージの対象であることにも気付けないんだよな…
夫婦でも止められない。
私が近くにいなければ、誰も止めないんだから、止めなくってもいいんか???
トレーニングだ、とか言うけど、行きたいからなんだよね
健康を考えた活動(ウォーキングとか筋トレとかストレッチとか、食事とか)、というのを自らはなかなかできないのに
誰も歩いてなどいない強風の中行こうとするとは
台風で、かえって興奮したんだろうか
大仰なもの、大きな物、に昔から興奮しがちな人なので
読んでいる本は、たいへん人気の(この本も著者の方も)、遠方の家族が突然亡くなった後のケア(片付け)の話(それだけじゃない色々詰まっているのだろうと思う)で、
片付けない・その他色々の親族複数の私は、読む前から、いい本であろうことは確信しつつ読むのが怖く、
いつかは読むだろうけどしばらくは読めないと思っていた、のが図書館に入っていて、貸出中だったのでとりあえず予約したのが返却され、読めなければ読まないまま返そうと借りて来た。
書体も行間の広さも好きな装丁で、
章立てや、章の中の分かれ方(項?)も上手で(読んだのまだ第1章であるDAY ONEだけだけど)、段落の固まりで1行開けてあったりするのも、リズム感スピード感に一役買ってる、長文あまり得意でない場合にも読みやすくなっていると思う。
しかしだよ
DAY ONEだけでもうおなかいっぱいだ
1日でよくこれだけのことを…
叔母さんは、良一君が母親の所へ行けないようなら、良一君さえOKなら自分の所でとも思っていたんじゃないかな
違うかもしれないけど