こちらは特に誰にもお薦めする訳ではないけれど記録。

はじめからその話をすればよかった (実業之日本社文庫)
 

 

神さまたちの遊ぶ庭

神さまたちの遊ぶ庭

 

 

太陽のパスタ、豆のスープ (集英社文庫)

太陽のパスタ、豆のスープ (集英社文庫)

 

 

本屋大賞の作者、エッセイ2つ、長編1つ。本屋大賞の本は読んでない。

 

すごく普通の人なんだなという印象。こんなに強く「普通だ」と思うことってなかなかない。なんだろうかこれは。もちろん、この3作を読んだだけの感想で、実生活やご本人には色んな面があったりする可能性は大いにあることは当然だけれど。

 

小説はそんなに好きではなかった。どうも甘口で。主人公や叔母さんの名前、展開や環境(エッセイを読んでいたら文字違いで主人公の名前と同じ読みの川が出て来たので、ああそうなのかと思ったけど)。別の時だったら途中で読むの止めたかもしれない。

 

エッセイは読んでいて面白かった。子どもたちのこと、子育てを楽しんだり疲れ果てたり。色々と日常の小さな光や温かさが綴られている。著者自身が好きな作品が売れる訳ではないというのにはへえと思った。十分大人になってからデビューしたので良かった、若かったら今みたいにネット社会でなんでも露出されてまうことに耐えられないだろうというような感覚はよく分かる。神様たちの庭の方は、家族で1年間北海道に住んだ話で、寒い季節が長いので、今読むと涼しくて良い。(フットワークの軽い旦那さんが謎。チョコメーカーの職場結婚ということだけど、現在は違うのか。)住人たちの付合いがすごく密接な環境にもすんなり溶け込んで色んなことにすごく感動してるような、曲がってる所のなさそうな著者が、移住にあれこれ言う義母に言い出したのはあなたの息子なのだがという感じでエッセイで文句言ってたり(全くその通りで誰でもそう思うだろう)、そういう所もすごく普通という印象。