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絵本と童話。
- 作者: トルードアルベルチ,なかたにちよこ,Trude Alberti,いしいももこ
- 出版社/メーカー: 福音館書店
- 発売日: 1966/09/01
- メディア: 大型本
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眠る動物たちのかわいらしこと。ちょっと笑っているらいおんとくまが特に。でも最後に出てくる人間のおやこがいきなり雰囲気を壊しているようで、あまりかわいくもないのでちょっとこける。それから話の流れが好きではないのですよね...どうぶつたちのページは、どうぶつのようすを綴った後に「けれども だれも ~~のこどもに こもりうた うたっては やりません。」で、にんげんのあかちゃんには、おかあさんが、おとうさんが、「こもりうた うたいます。」という流れ。どうぶつは歌ってもらえなくてかわいそうだけど~のような書き方はやだな。何かの良さを出すために別のものを下げるやり方はいきなりつまらなくなってしまう。どうぶつたちもそれぞれに幸せな眠りのことだけ書いてあったら良かったのに。
お話の作者は何人で誰なんだろう。Trude Alberti。イタリア系のドイツ系?調べてもこの本のことしか見当たらない。元は別の絵の本があって日本へ持ってきたのかと推測したけど、なかたにさんの挿絵で英語版が出てる以外なにも見当たらない。
同じ話で複数出ているけど、赤羽末吉さんの絵のこれがいちばん。子供の頃読んだかさじぞうとスーホの白い馬は赤羽さんだった。宮沢賢治、これまでももちろん教科書のクラムボンとか、なぜだったのか国語の教材で短編集持っていたし、家に文庫で全集みたいなのあったし(どこいったかな)、ある程度色々と読んだことはあったはずだけど、これを読んで、この人は天才だったのではと思いました。このことばの世界。タイトルだけでも、なんなんだろうこの美しい、流れの良いことば。
探したら短編集も全集もあった。短編集の方は大人ぽい艶ぽい話もあったような記憶がある。夫を亡くして喪服に身を包んだ若妻が厠にの鏡の前で口紅をなおすのを見てしまう、ような話もなかったっけ。
(後述:あったけど、色々細部が違ってた。記憶の中の筋書きよりももっと、女は女であるという話だった。)