地元に古くからある人気の書店へ友人と行った時、こういう空間にいると本がたくさんあり全部読むことができるのだろうかと圧倒されるような気持ちになる、と友人が言った。(その書店は、人気なのもなるほどな品揃えでした。雑誌のバックナンバーや、新刊に限らない、特別な本屋さんという感じの書棚だった。)

 

私もまさしくそういう気持ちを、ずいぶん前の、自分が通っていた大学の図書館で抱いたことがある。長らくそういう気持ちにはならなかったのは、もうあきらめがついたていたのか。でも、月曜に立ち寄った図書館で、久しぶりにそういう気持ちになったのは、あの頃よりずいぶん年を取って「残りの時間」という枠を意識するようになったからなのかな。

 

最近は、今の時点で読みたい本だけでも全て読むことができるだろうかと思うこともある。新しく手を付けないで手元にある本を!と思い始めてしばらく経つ。これで家にある本が減る、と返却した図書館でまた色々借りてしまったし(読み物ばかりではないのだけど)。

 

どうしようかなとそのままだった一冊を購入した。

The Buried Giant

The Buried Giant

 

 私のは、同じ出版社で同様にペーパーバックだけれど、装丁が異なり、ページ数も少なくおそらく大判。届いて驚いたんだけど、ずいぶんと大きいのです。。。Faber and Faber社の本は、フォントや行間も好みなので、心配なくネットで購入できますが、大版があるとは思わなかった。

 

物語の舞台が、私の気の向く設定ではないようだったのですぐには手を出さずにいたのだけど、設定は違えど書いてることは一緒、と著者が言っていたのを思い出して、一緒だと私も思うだろうか、確認してみようという気になった。

 

しかしながら、現在進行中の本が数冊ある。そして、あれこれ並行して読み進めるより、同じカテゴリーの本は1冊ずつ読んだ方が頭に入りやすく、効率が良いなと感じている、というか、同カテゴリーで同時にあれこれ読むと頭に残りにくく効率が悪いなと感じているので、どうしよう。いつ読み始めようかな。

 

人間は面倒くさい、人間だけこんなに面倒くさいのはまず言語があるからだ、言葉も面倒だ、と思っているけれど、やっぱり本は面白いし、文字から得られる楽しいこともたくさんあるし、できることなら色んな言語を解したいとも思っている。