田舎

田舎にはいいことも悪いことも最後に来る。今はさほど全国に一律に広まるべき新しいいいことってあまりないし、あっても必要や需要がなくて田舎までは到達しないことも多いから、実際来るのは悪いことかな。悪い、と言うほどでもないけど、うわぁ...引くわ...という気持ちになるようなこともゆっくりやってくる。最近目にした二件。

 

つい先日近所のスーパーに水素水のマシンが設置されてキャンペーンしてた。容器を買って、自分で入れるタイプの。なんの効能アピールもなく(できないから、アピールしないのは正しい)水素水っていうだけだけど。(小売りのはこっちでもしばらく前に安売りになっていて、今はもう見ないかな。)

 

新聞取ってる世帯のほとんどが購読している地元の地方紙に、今更感漂う“治療”法を導入した個人クリニックの記事が載っていた。この辺だと初めての導入らしい。つい先月、効果は確認されなかったという記事が全国紙に掲載されていたのと同列の治療。色んな病名を並べ、効果が「注目されている」とあるけど、注目されてるのは業者と医者にとってお金になるからだよう。

 

科学部とかないだろうからせめて地元の医大や医師会からコメントとか取ればいいのに。記事にする前に、記事になるネタかどうか確認すればいいのに。ネタも少ないし、検証とか批判とかしない文化だし、なんでものっけちゃうんだろうな。

 

都会でもこの治療やってる所はたくさんあって通ってる人もたくさんいるんだろうけど、大多数の住民が読む新聞の記事になっちゃうのがいたい。無料のいい広告になっちゃってる。

 

こういうのにどう反応するかというのは、どこで情報取ってるか、リテラシーの方向に依るので、都会でも田舎でも同じかもしれないけど、やっぱり田舎の方が弱いんじゃないかなとも思う。

 

(既にあることの中には、いいこともネガティブなことも、両方存在します。何がいいかネガティブかって人に依るとこももちろんある。)