先週の、あさが新次郎に連れて来られてはつと再会してから、新次郎と手を取って帰っていくまで、がすごく良かった。帰りながらあさが新次郎を呼び止めてお礼を言って、新次郎が差し出した手をとって、ゆっくり帰る時の、遠景と近景の使い方も最高だった。遠景で新次郎が手を差し出した時の、土手が画面に斜めに入って、小さく立っている二人の位置も斜めで、その新次郎の肩や手も斜めの角度で(この手!遠景で映す小さな手の角度!)、傾きかけた日に照らされて、そこへ流れる音楽もぴったりで、あれよりいいシーンはこの先出てこないんじゃないだろうか。

 

(このまま終わったら最高だったんだけど、このあとぽんのゴリ押しで、次の日そこからスタートで、こんしゅうもぽんぽん言ってて、つらい。なんでこんないシーン作れるのに一気に引かせるんや。)(こういうのはあれかな、多分発注元から、これとこれとこれは入れてね!ていうしばりがあるんかな。まれもそういうのがやたら多かったんじゃないかと推察してた。キーワードを入れろ、歌を入れろ、女が家事も仕事も出産子育て全部地元でやるドラマをよろしく。そんなことしてもあまちゃんは生まれないのに。)

 

このところ、映画もドラマもほとんど見ていないせいもあるけど、こういう、何度も見たいシーンを見たのってほんと久しぶりだった。

 

姉妹の会話もとても良くて、互いの話を聞いて、「そりゃまあえらいこっちゃなあ」、「そうだすか」などと受け止め受け流す会話が温かく成立してて二人が大人になったことを感じられたし、はつの、「文(ふみ)出すお金もあれへん」の入れ方がなんだか絶妙な良さだった。波瑠も良かったけど、宮崎あおいのうまさがにじんでた。他のシーンだと、言葉を入れるタイミングが一瞬早すぎると感じることが時々あるのに(編集かな)、ここはすごく良かった。