クロ現音楽配信のことやってたけど、全部話が中途半端だった。「定額ストリーミング→CDが売れない→ミュージシャン困る」ことの考察だと思ったんだけど、違ったのかな。

 

まず、定額ストリーミングについて、海外の有名ミュージシャンが新人ミュージシャンがまともに稼ぎにくくなる、新人が出にくくなるとして異論を唱えてる、てことでテイラーちゃんやマドンナなどのコメントをピックアップして、テイラーのMVを結構長く流してたんだけど。テイラーがストリーミングの件でメディアに大きく取り上げらてたのって、無料視聴に自身の曲が使われてることについてアップル訴えてアップルが聞き入れた話じゃなかったっけ。新人のことについてだけ言ってる訳じゃないよ。自分たちも含め作ってるものの対価について言ってるんでしょ。

 

そして、閉鎖しちゃってて取壊しも決まってる日本の名門レコーディングスタジオを取材。現場まで行って中も見せてもらいながら、なんで運営できなくなるほどそこのスタジオ利用が減ったのかについては全く触れず。ネット配信でCDの売上は減ろうともミュージシャンは音源をレコーディングしてるでしょ。何が変わったのか少しくらい説明入れようよ。制作サイドに昔ほどお金がなくて高いスタジオはあまり使われなくなったとか、自分でレコーディングしちゃうとか?

 

インディーズバンドがCD売上だけじゃやれなくて写真を販売。インディーズの多くがCDだけでやれないのは今も昔も同じで、ネット配信関係ない。(まあYoutubeとかに上げたりしてCD買わなくても聞けるから、より売れなくなっているかもしれないけど。インディーズのライブに来る人って、応援してるからCD買う人も多いのでは。)

 

その他、500円コンサートなど、音楽を身近に感じてもらう試みなど。ネット配信そんなに関係ない。

 

バラカンさん登場。2014年と1998年のCD売上ランキングベスト10を挙げて、2014は9枚はアイドル、多様な音楽が生まれにくいというクロ現に対して、そんなことない、生まれてるけど、メディアが多様な音楽を取り上げないだけと反論。半分くらいは賛成。バラカンさんの番組以外でも、ラジオではけっこう今も色んな音楽を取り上げてるんじゃない?(あいにく私の住む地域ではFM局も限られるけど涙)

 

このベスト10を用いた考察も主張する説(多用な音楽が出ない)の根拠になってないし。2014の7枚はAKB関係で、それは全く別の事象だし。挙げられてた1998年のベスト10だって、多様と呼べるかどうか…アイドルやメジャーなバンドだったよ(メジャーなレーベルが売りたいと思うCD)。多様な音楽はそこに入らない所に今も昔もあるでしょ。

 

バラカンさん、ストリーミングに可能性感じてると。1回視聴ごとの価格なので(ダウンロードではないてことかな)、作る側と聞く側がバランスを見つけられれば、のような話。でも定額ストリーミングって定額で何回も聞けるんじゃないの?ちがうの?あ、聴く方は定額でも、ミュージシャンには0.16円/回支払われるのか。でもこういうのはアプリ提供する会社(今回はアップルというメガ企業)が決めるから、ミュージシャンやアプリ利用者が着地点をすり合わせる余地があるように見えない。

 

(あと、バラカンさんは、図書館でCDやDVDが借りられるから買う人が減ったとも言うけど、私の最寄りの図書館、都内でも府内でも、そんなにいい品揃えなかったよ、今は勿論ないよ。今の最寄りの図書館、本はいいけど、CD・DVDはクラシックなものしかないよ。)

 

バラカンさん「音楽は大丈夫!」、司会「ほんとですか??」、みたいな感じで終了。

 

なんか話がばらけて分析が甘くて消化不良だった。クロ現、いい番組だと思ってたけど、もっとそこ突っ込んで取材しようよっていうの、最近けっこう多い。