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あきえふじんとえまわとそん

エマ・ワトソン国連でのスピーチを聞いた。

Emma Watson at the HeForShe Campaign 2014 - Official UN Video - YouTube

 

印象的だったのは、gender equality(男女平等、性の平等)は男性にとっての問題でもある、という点。「一般的な男性らしさを求められることに生き辛さを感じる男性も多い。男女平等がもたらす権利を、男性も享受できていない。」「男性らしさという固定概念から男性が解放されれば、女性が置かれる状況も変わるだろう。」「男性でも女性でも、繊細でも良いし、強くても良い」「男女を、二つの対立する理想像としてでなく、同じ広がりの中にある存在だと認識する時だ。」(拙訳・要約)

 

男性らしさ女性らしさの典型に捕らわれることはもう止めて、性差をなくしていこう、この活動に、男女共に参加しよう、というメッセージ。

 

その他スピーチ要点:

冒頭で。フェミニズムという言葉が男性嫌悪の象徴のようにイメージの悪い言葉になってしまった、フェミニスト=魅力的でないというイメージまでできあがってしまった、しかし本来そうではない。

 

自分は女性だが、自身についての決定権は自分にある。自分の体についても自分が決める。(→拍手が起こる。これ、最近の写真流出について言っているはず。流出被害に遭った女優を擁護するコメント出してたし。)

 

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一方、しゅしょうふじんの「女性の活用」に関するスピーチ。

米国訪問の安倍昭恵氏「女性の活用」で講演 | 日テレNEWS24

(ワシントンにて。どういう会場なのか記事にはなし。全文も見当たらず。 )

 

(映像より)「女性らしさ、男性らしさは持ったままで、いろいろな働き方、社会貢献の仕方がある、そんな社会になれば良いと思う」

 

「女性らしさ・男性らしさ」でなく「自分らしさ」は持ったままで、なら納得ですけど。男性女性、男性らしさ女性らしさに今更なぜこだわるのだろう。各々が一個人であり、違ってよいという認識ではないのかな。


(記事より)「男性は縦割りでピラミッド社会を好む気がする」「長い間かけて築き上げられた男性社会に放り込むのは少し乱暴だと思う」「女性が男性とまったく同じように働くことを可能にすることが、女性が輝く社会ではないはずだ」日本の男性に対して女性の登用によって「不満が出てくるかもしれないが、それ以上に女性の不満を聞いてほしい」日本の女性についても、「何かあれば一人でも働いていけるという意識が欠けている」

 

ファーストレディという公人のスピーチとしては一時代ずれている感が否めない。まあ「女性を活用」「女性が輝く」という前提が既にずれているんだけど。女性が普通に働ける社会が求められているだけなんだけど。放り込むのは乱暴って、男性社会で活躍している女性は既にいるのだ。乱暴の中で道を開いてきた女性たちは既にいる。そして「男性が女性とまったく同じように働く」かどうかは個人の選択で、それを可能にすることを否定してどうするんでしょう。一人で働いて生活してる女性もたくさんいる。一方、「何かあれば一人でも働いていける」社会ではないこと、(男女共に)どんどんそうではなくなっていることが問題なのでしょう。そして結局何が言いたいのかよく分からない。どうしたいの?今の構造のままでやれる範囲で働けってことかな?それだと何も変わらないんだけどな?

 

性差をなくそうというエマワトソン(=国連アンバサダー)と対極にある母国ファーストレディ、印象的だった。

 

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今回の国連のキャンペーン、HeForSheというタイトルに最初ピンと来なかったんだけど、文字通り、SheをHeに置き換えられる社会に(繊細な女性がありなように、繊細な男性もあり)、てことなんだろな。これまでの男女平等は、She for He、HeをSheに置き換え可能にすること(だけ)を目指してきたけれど、今回はその先へ、gender equalityを両方の性の問題として見据え、両方の性の人たちで(というよりももう性の区別なく)手を取り合い解決していこうということなんだろな。

 

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(追記)→全文あった。通訳だけど。Womenomics: Why it Matters for Japan and the World | Center for Strategic and International Studies

 

あくまで男女という二つの性に基づいていることと主婦家庭ベースの視点。

 

「女性らしさ男性らしさは持ったままで~」は通訳飛ばしてる…ので意味変わってる(08.35)「both women and men should be accepted to work in various ways of working and there shoul be different ways to shine(男性・女性ともに様々な働き方が受け要られるべきで、様々な輝き方があるはずだ)」性別に関わらず様々に~と言っているように聞こえる。

 

この直前が、男性社会に女性を放り込むのは~なんだけど、ここも通訳だと、長時間残業が評価される男性の働き方を、そのまま女性が踏襲するのは、幸せで良い働き方だとは自分には思えない、と、意味合い変わっている。(事前に原稿渡っているだろうから、通訳の人、意図してこうしたんだろうか。USでこれはまずいって。もしくはクライアントからそういう指示でもあるのかな。日本語はご夫妻周辺の日本人受け、役はアメリカ人受けしやすいようにとか。)

 

「(日本の女性には)何かあれば一人でも働いていけるという意識が欠けている」というのは、「日本での女性の社会進出における最大の障壁は何か」という質問の答え、の一部…。

 

以下拙訳拙要約。“主婦も選択の一つで、それはそれでいいんだけど、夫に何かあった時は、主婦は独立心をもって社会参加しなければ、そういう意識が今は欠けている”。

 

さらに司会者から質問「この10年程で意識に変化はあるか?」

ふじん “自分の周りにも夫に何かあり福祉に頼らなければならなくなった女性たちがいる。主婦の心地よさは生涯続くかどうかは分からない、離婚するかもしれない、夫がアクシデントに遭うかもしれない、そんな時は女性が社会に出て生計を立てなければ。そういう意識が今は欠落している。この10年で意識が変わったかどうかは分からないけど、変えるしかない。”

 

全体的に、一般の主婦の方のトーク…。確かに、主婦家庭にとって、夫が稼げなくなった時どうするかって、大切な問題。(そして、いくらそういう心構えでも、主婦がいきなり一家の生計を担えるような社会ではない。)女性が働く上での最たる障壁って何?のファーストレディの答えがこれとは。なんでこんなに主婦ベース…。あきえふじんは50代前半、日本での女性管理職の年長の方々と同世代ではないのかな。

 

国際的な女性支援についてもお話しされてて、それはそれでいいんだけど、日本は国内の未成年の売春(やそれに類する行為)についてもUSから指摘されてるんだけど(Japan)、日本でもお金なくて進学を諦める子のサポートとか、女性が稼げる為の社会という意味ではそっちにも切り込んでほしいような(これは男女ともだけど)。

 

既に主婦意外にも色んな女性が存在していて社会的な視点での切り口ってたくさんあるのに。

 

その他。女性の登用によって「不満が出てくるかもしれないが、それ以上に女性の不満を聞いてほしい」というのは、司会者の質問「女性の登用がフェアでないという男性の不満や、登用された女性自身も、政策による登用ではという疑念が浮かぶこともあるだろう。この変化に不安を感じる男女にかける良い言葉はあるだろうか」への返答。“これまで女性は男性の不満を聞き入れ、男性は女性の不満を無視してきたが、状況は変わり、変化が必要なのは多くの人が分かっている。もちろん不満に思う男性もいるだろうけれど、どうか女性側の不満にも思いを寄せてほしい。” これはまあ、まあまあまあの答えなのかな。もうちょっとなんかあってもいいと思うけど。(コミュニケーションとか、登用されるからといって評価される訳ではないので女性にとってもかなりのチャレンジとなるとか、政策による登用という意味合いがあっても評価は公平になされるべきとか。一個人の昇進ではなく、組織全体や社会全体の底上げという視点を持ってほしいとか。)

 

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質疑応答ベトナム出身でUS国籍の女性が、ベトナムには若者がたくさんいるから(日本で女性が社会進出する上で)ヘルスケアやホームケアを支援させてほしいと発言してて少し驚いた。(ふじんの返答はカット?)べトナムの女性は多くの困難を経験してきたので~、と言ってるんだけど…。介護や家政婦にという理解でよいのかな?ふじんの言う途上国での女子教育支援と少しずれるけど。ベトナムから見て良い労働市場なのか。日本側がこういう職種での移民をと言ってるだけでなく。

 

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(追記2)同じスピーチの記事。色んな印象の記事にすることができる。

時事ドットコム:昭恵夫人、女性の自立訴え=「男性は不満無視できず」−米

この記事だとライブよりはずいぶんまともに聞こえる。

 

昭恵夫人が講演 「女性支援で日米協力を」 NHKニュース

女性男性云々のところは扱わないことで、ファーステレディとしてふさわしい感じの仕上がり。

 

ご本人の考えだけでなく、げんせいけんにまつわるニュース見てると、言動に監督入るのかななんて思ったけど、「思ったこと以外は話せないので、ありのままでいくしかない。与えられたチャンスは生かしたいし、『日本の女性も少し変わったんですよ』というアピールになれば・・・」とのこと。( 「単独でのイベント参加も、“昭恵夫人”流外交 その狙いは?」 News i - TBSの動画ニュースサイト )