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読書の記録、娯楽編

昨年からの記録。あれこれ考えず何も求めずテレビドラマ見るように軽く読みたい時の。ばーっと読んだもの。

 

桜木紫乃/ラブレス

ラブレス

 

読んだっけと思ってたけど未読だったので。久しぶりに桜木さんのを読んだらああこの感じだなと。インタビューで、読者を楽しませたいと仰ってて、けっこうべたでもあるのは(酷い環境とか酷い人間とか、読者受けというか昼ドラ的なエンタメ性盛ってる)その為なんだろう。(この本ではないけど、北海道の農村が舞台の苦しい暮らしの話がいくつかあって、うわー今でもこんな風なの?と思ったりしたけど、あるレビューで小説は面白いけど実際はこんな酷くない、現状だと誤解されたら嫌だと書いてる方がいた。)でもそこを先へ読み進めさせるのが力量ってことか。姉妹の話。

 

群よう子さんのいろいろ

三人暮らし パンとスープとネコ日和 (ハルキ文庫 む 2-4) 作家ソノミの甘くない生活

ぎっちょんちょん 小美代姐さん愛縁奇縁 働かないの―れんげ荘物語

 

何かで新作?の紹介を見て、そういえばよく知ってるはずのお名前だけど読んだことあったかな…と思ったら、昔々、読んでた。「アメリカ居すわり一人旅」「鞄に本だけつめこんで」のタイトルが記憶に。そんでスイカや食堂の原作の方であった。そういえば。でだいたい、スイカや食道みたいなお話。さらさら~と気持ち良く読めます。いろんな世代の女の気持ちがよく出てる。

 

「三人暮らし」は色んな三人暮らしの短編。新卒の女の子たちの話を読んでたら、自分の部屋探しの時のことを思い出した。散々内見してようやくこれじゃない?っていう物件を見たときの嬉しかった気持ちを思い出した。住んでみたら色々と古さ故の不具合あったけど、やっぱり間取りやマンションの規模や各戸の配置は好きだった。

 

「パンとスープと~」あんまり好きじゃなかったお母さんの食堂をリフォームしてランチを始める話。主人公は猫が死んでとても辛い。ほとんど知らない訪問者の悲しすぎな心に寄り添ってくれるお寺の奥さんの優しさが読んでて嬉しかった。体格良く力持ちな、お店のお手伝いしまちゃんについてはどうしても静ちゃんの姿が重なった。

 

「作家ソノミ~」ソノミ。母と叔母、それぞれ独立して暮らす三人。現実によくありそうないろんな気持ち(特に母と娘のさっぱり分かり合えなあれこれ)。

 

「ぎっちょんちょん」ちゃんと普通に仕事して子ども育ててるシングルマザーが三味線にはまり芸の世界で生きる道を選ぶ。群さんといえばスイカやかもめな、ナチュラル系?イメージの中、こういう、花柳界のお話っていうのが新鮮で、面白かった。この主人公が良くって、旦那がだめだったらちゃんと離婚してちゃんと自分で子育て。実家の祖母や母とも良い関係。お仕事しながら三味線にはまって。三味線のおかげで、娘に過干渉にならずにすむ。娘もなんだか良い感じに頑張り出し、良い彼氏もでき。芸者になるのを母親が激しく嫌がる気持ちが私には分からなかったんだけど、小美代姐さんを読んで、はあ芸者さんてそういうイメージ(旦那さんがつく(=そんで正妻っていうより愛人となることも多い))があるもんなんかなと知って、まあお母さんが嫌がる気持ちも理解できました。

 

「小美代姐さん~」ぎっちょんちょんが面白かったので続けて花柳界話を。もうこれもさらさらさら~と小美代姐さんの人生を楽しんで読みました。さっさと縁切るでしょと思う酷い旦那と「会ったものはご縁」と続ける姐さんの心は分からないけど。

 

どれにもだいたい、えーそんな人いる!?というような酷い人が出て来る。そういうとこは桜木さんに通じる。全く違うタイプの作品のようだけど。(現実は小説より奇で、現実には想像を越える酷い人や酷いことっていたりあったりしますが。)図書館で棚に残ってるのを借りては返しまた借りて~と楽しんだ。しかし「働かないの」だけは、主人公がいちいち反省ばっかりしていて楽しめなかった。