静かな冬休みに
少し前に読んだ本。(最近子供向けのものが多い。)
ジブリ来夏公開作の原作だそうです。お話、とても良かった。主人公の気持ちも周りの人たちの気持ちもすごくよく分かる。赤毛のアンが少し重なった。こちらは実はファンタジー要素が強いですが。そしてその展開にえ!ええ!と素直に引き込まれてしまった!原題は When Marnie Was There。読み終わって原題を知ってなるほどーと思った。二つの意味が込められているような。「思い出のマーニー」ていう邦題も良い。イラストも楽しい。夏のお話ですが、まあイギリスの夏なんでどんよりしてる描写もあるし。岩波少年文庫。読み返したい本や読みたい本が色々あった。
赤毛のアン、本は読んだことありませんが、アニメが秀逸。アニメを元にした映画もいいけど。アニメがすごくいい。登場人物の描き方話し方や風景の味わい深さ。
アン好きの友人が貸してくれたのですが、私ストーリーもほんとに知らなくて、アンが孤児ってことすら把握してなかった。いちばん心に残ってるのは、マシューが「アンが来て良かった、12人男の子が来るより、アン1人の方がずっといい、男の子12人よりもだよ」っていう言葉。元々は農作業を手伝える男の子を迎えるつもりだったから。老いて体の弱くなってるマシューを心配したアンが、男の子が来てたら負担をずっと減らせたのにとぽつりと言ったのに返して。
最初、間違って来てしまったアンをやっぱり帰さなきゃとおばさんに馬車で連れて行かれる途中で、アンが「ちょっとお願い」と馬車を降り、少し離れた所に座って動かずいたシーンも、こういうの描けるってすごいなと思った。原作にあるのかな。まだちっちゃい子が、行きたくないけど選択肢はない、どうしようもない状況をどうにかまた飲み込もうとしている様子。