仕事の対価

人口の大変少ない小さな町では、思わぬところからお仕事を依頼されることが時々ある。人材にあふれた都会では下りてこないような話があったりもする。ただボランティア登録しただけの団体が人材紹介も頼まれるらしく、そこからもたまにお話がある。(そういう企業ではないので紹介料なんかは発生しない。)先日一件終了した所にまたご依頼があった。

 

終了した件の謝金は、よく分からないから常識的な額を提示してと言われ、自分では少しだけ抑えて出した。抑えたのは、商業目的の仕事ではないことと、当日の負担は少なそうな依頼だったから。向こうが多いと思ったか少ないと思ったかは分からない。あまり色々気にしない人だったから何も思ってなさそう。結局色々大変で、聞いてた内容より仕事量は大きくなったので、ひどく少なく言わなくて良かった、と思っていた。モチベーション下がるもんね。内容はとても面白くて良い仕事だった。

 

新しい依頼は、まだ内容詳細を確認中で受けてはいない。電話もらった時、条件の低さにうーんどうなんだろと思いつつ、こういう機会を大切にしたいとも思っている所だったりして、聞き流していたけどやっぱりちょっと、なめてますか、この仕事軽く見てますか、というかそんな額だな。交渉の余地はあるのかな。言ってみようかなあ。

 

拘束時間長くて、前日の打ち合わせも交通費も込みで、って。強引かつ傲慢な感じ。あまり専門的な内容ではないって言うけど、こちらで調べたところそりゃまあある程度専門的だし。依頼する方は自分の専門分野だし、専門的です!難しいです!って言っちゃうと値段も上げなきゃって思うだろうから(依頼主自身も依頼先も)、そういう言い方するんだろうけど。私の為にも良くないし(準備のモチベーション上がらない。現場ではつい全力出す癖があるけど。)、相場下がるのは同じようなお仕事する他の人にも良くない。普通に派遣会社に依頼したら高いけど、ここで頼めば抑えられるって思われるのはよろしくない。(この町にそういう派遣会社はない。頼むならかなりの遠方。)景気上がってるんでしょうしこっちの相場も上げて行きたい。予算配分けっこうあるようにお見受けしてるし。これから世に出る若者を育てる機関自体がブラックではあかんでしょうし。直接やり取りしてるならさっさと言うんだけど、仲介の人があるから少し面倒。仕事自体は、面倒でもやれば自分の為にもなるので、提示額×2で受けれたらベストなんだけどな。

 

ボランティアで受けた時は当然だけど全くそういうことは思わない。頼まれた通りにさらっとやるだけでよいはずが準備がぐだぐだで、修正確認にすごい時間取られたりすると、ひぇ~事務処理能力あげてよ~とは思うけど、ただなのに~とは思わない。でも仕事で受けるのはほんと別。

 

この町ではあまり明確に(ストレートに)お金の話をしないのかな、という印象もある。依頼される時、こちらから聞かないと言わないとか。内容と共にいちばん大切な判断材料だと思うんだけど。みんな給料知らずに仕事決めないでしょ(決めるのかな…)。