そういえば。寝転びつつ気付いていたんだけれど、犬を連れた女性が良いカメラを手に熱心に写真を撮っていた。いいなあ、かわいいなあ犬、こっちに来たりしないかな、などと思っていた。

 

起き上がると、散歩の人が犬をなでさせてもらっていた。女性が、「人懐っこいんですよ」と言っているのが聞こえる。犬も大喜びの様子。それならば、私もぜひなでたい。

 

女性は移動せずそのまま写真を撮り続けている。他とは違う黄緑っぽい八重桜でこれもほんとうに美しい。幹の名札には「ウコン」とあった。ウコンの色を思わせるからだそう。漢字だと「鬱金」、この文字もはまっている。鬱というか、なんともぼんやりと夢の中へ吸い込まれそうな雰囲気なのだ。

 

立ち上がって歩き出し、女性の了解を頂いて、わんことの、ふれあい。まるまるした、柴のような犬。なぜ、こんな他人をそんなに喜んでくれるのか。わふわふと飛び上がりながらまとわりついてくれて、最後は落ち着いて抱かれてくれていた。至福。。。女性は「遊んでいる所を撮ろう!」と写真を撮っておられた。私は恥ずかしいので顔は伏せたけれど、遊ぶわんこのシャッターチャンスを提供するというお礼ができたようで良かった。犬と遊んだのはいつ以来だったろう。女性と犬にお礼を言って、散歩を続けていると、後ろから、「ほら!写真撮るよ!」と、じっとしない犬に女性が指示する声が聞こえるのだけれど、犬は一向にじっとしなくて、女性の声がどんどん大きくなるのがおもしろかった。ああ、ほんとうにすてきなひと時をありがとうございました、という気持ちだ。

八重桜を愛でに。もう散り始めではと思っていたけど、割と気温が低く、まだ散ってはおらず、満開でもなく、九分咲きといった感じ。

 

先週行った時は、この木はもう終わったのかなと思っていた木に花が咲いていたり。八重も、それ以外も色々な種類がある。

 

あちこち上ったり下りたり、いきなり荒々しい海辺のような風情の岩の水辺があったり、上から下まで枝を張ったピンク色はやっぱり夢のようで、なかなか立ち去りがたかった。あまりの気持ち良さに、草むらに寝転がったり。そんなことをしたのは初めてかもしれない。地面の安定感も気持ち良くて、もう起き上がれないという気がした。

 

一枝にびっしりと、たくさん花が付いているのもあって、まるで人が作ったみたいだったり。ここは天国ですか?という気持ちになる場所もある。

 

この公園の外れにほぼ誰も行かなそうなエリアがあって、以前から気になっていたので足を延ばしてみた。意外と奥まで続いていて、まだ若い八重桜が植えてあった。きれいに整備してあって、こちらからは皆が行くメインのエリアが見渡せた。

 

今日は母は以前の捻挫が痛むようで一緒に行けなかったけれど、来週あたりは散る花びらで小道も真ピンクの天国になるだろうから、行けるといいな。

 

こんな天国のそばに家がある人はいいなあ。毎日行っても飽きないのでは。飽きるかな。でもジョギングにも最適だし。

髪を切りたくて、割と短くしたくて、でも今月は最終週に人前に立つ機会が重なっていて、もし扱いに慣れないとちょっと困る、5月まで待とう、と一度決めたもののやはり気になり、行ってしまった。

 

カット直後はいい長さだったんだけど、歩いているうちにふわふわ上がってきて、結局なかなか短い感じに。くせと、下へ引っ張る重さが減ったのとで、肩に付くか付かないかくらいに浮いている。未だに自分の髪のこと把握し切れてないんだな。すっかりおかっぱで大人っぽくない感じ。何もなければこれもいいけど、人前が。さっさと4月初旬にでも行って、落ち着いておけばよかったけど、まあいいや。

 

前回から行き始めたお店が気に入っている。そういうお店が見つかって嬉しい。人ももちろん良いし、小さい立方体みたいな、閉じた雰囲気がたいへん心地良い。